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「さっちゃん」4番目の歌詞

『さっちゃんはね、さちこってゆーんだほんとはね。だけどちっちゃいからじぶんのことさっちゃんって呼ぶんだよ。おかしいね、さっちゃん。』
さてこの歌は、皆さんご存じ[さっちゃん]です。
この歌は3番までの歌として知られていますが実は4番があるのです。
その歌詞は‥‥『さっちゃんはね、ふみきりで足をなくしたよ。だからおまえの足をもらいにいくよ。今夜だよ、さっちゃん。』というものです。
これは、北海道の室蘭という所で本当に起こった事件をもとにした歌だそうです。
その事件とは、とても寒く雪の降る夜におこりました。
下校途中の桐谷佐知子ちゃん(14歳)は踏切で遮断機が降りてきていたので急いでわたりきろうと思い走りました。
しかし、雪で線路のみぞがかくれていたため足がみぞにはまり、足をくじいてしまいました。
彼女は必死で逃げようとしましたがよけきれず電車に引かれてしまいました。
体は胴のあたりでちょうどきれいにまっぷたつになりふつうなら即死でした。
しかしあまりの寒さで血管が一時的に固まったため、即死ではなく数分だけ苦しみながら生き続けることができました。
彼女は腕を立ててはうように踏切の外にでました。
意識が無くなっていくなかで最後まで苦しんで彼女は息をひきとりました。
そして彼女は死ぬ寸前までばらばらになった自分の下半身を探していたそうです‥‥。
そして数年がたちました。
当時のクラスメートの男子があの歌をおもしろがって作りました。
女子は、すごく怒ってやめさせましたが男子はそれを聞かず歌をどんどんひろめました。
しかしその3日後男子二人は、足のない死体となって発見されました‥‥‥。
さてあなたもこの話をよんだからにはただではすみません。
3日以内に佐知子さんが現われるかもしれません。
その時は気を付けてください…
あなたの足が無事でありますように‥‥。
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怖い漫画

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お姉さん

オレの叔母さんから聞いた話。

叔母さんが一人暮らしをしている息子から変な手紙をもらった。以下うろ覚えだけど内容。
「おいで、おいで、おもちゃもあるよ、お菓子もあるよ」
子供のころ家の階段でお姉さんがよく僕を呼んだ。2階に上がり、お姉さんと絵を描いたりした。
お姉さんが描く絵は首吊りとかさらし首とか不気味なものが多かった。
家族で食事しているときお姉さんは食べずにずっと立って笑っていた。

ある日、外で遊んでいると家の床下の風を通す四角い穴からお姉さんが笑いながら顔を出してた。

あんなところでなにをやっていたんだろう。

お姉さんに会おうと2階に上がり、ドアを開けかけたら、お姉さんは着替え中だった。お姉さんの体は所々ただれていてできものだらけで、なにかの病気を患っているようだった。

お母さん、あの女性は誰だったのですか?

叔母も叔父も息子は大学生なのにもうボケたのかと笑った。息子に電話をし、
「あんた、うちには私しか女はいないじゃないの」というと息子は
「え? ザザッ…なに? ザザッ…ごめん聞こえなかった。で、思い出した? 今ちょうど家にお姉さん来てるんだけど」

ブツッ

電話が途切れた。

血の気が引いた叔母は急いで息子の家に行ったが、息子は近所の公園で焼身自殺をしていた。
叔母から、「あんたはこの家で誰かに誘われても絶対相手しちゃだめだからね」と怖い顔で言われました。 それから出来るだけ叔母の家には行かないようにしてます。
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墓石にあったもの

霊とかの類ではないのですが、友達から聞いた怖かった体験談です。

友人Aは大学生なのですが、去年の夏の終わりにみんなで肝試しをしようと奥多摩の方まで彼を含め5人で行ったそうです。5人は次の通りです。
友人A 大学生(法学部)、B 大学生(農学部)、C 社会人、女子D 大学生、女子E 大学生。

詳しい場所は聞いてないのですが、奥多摩の山の雑木林の中に古い墓があるそうなのですが、地元では『出る』ことで有名だそうで。
まあ実際に行ってみると中々の雰囲気で今にも出そうな感じで、そこには草むらと苔で鬱蒼とした中に墓が2つ3つ点在していたそうです。

女の子2人は遠くの方で怖がっていて、それをCが介抱していたそうです。
で、AとBが詳しく探索していたそうです。

しかし墓石付近を見た瞬間Bは何かに気付いたらしく、青ざめた表情で、この場から早く帰ろうと訴えました。

結局幽霊は出なかったのですが、Bは押し黙ったまま何も話しません。
まあ夜も遅いし、とりあえず女の子は帰そうってなって、それぞれ家まで送り届けたそうです。

その後、3人はファミレスへ行き、Bにいろいろと理由を聞き始めました。
Bは農学部で植物には詳しく、あの墓の所であるキノコを発見したのが理由で恐ろしくなったそうです。

そのキノコは致死量7グラム以下という猛毒キノコらしく、とても生えるのが珍しいキノコだそうです。
しかも有機体にしか生えない、つまり動物の死骸などに生えやすく、土などには自生しにくいキノコだそうで。
あのキノコは土に自生していたというより、土の中の有機体から生えていた可能性が高い。
つまりあの墓は土葬である可能性がきわめて高いということです。

さらに、土中の死体から生えたということは土中の人間が生前食べて、死んだ後にそのキノコが…。
しかし野生のキノコを食べる人が自分が食べるキノコを毒かどうか分からず食べる訳がありません。 つまり毒殺なのではないか…。

だからこそ、この場所には『出る』と噂されるようになったのではないか。
例えそのキノコが土中の死体から生えたのではないにしても、その場所には動物の死体か、あるいは人間の死体があった可能性も大いに有り得る。
これがBが怖くなった真相だったそうです。

幽霊とかの類ではないですが、噂や言い伝えが存在するところには、やはりそれなりの理由があるんだということを、改めて知らしめられました。
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話に誘われて

みなさんも聞いたことがあると思いますが、「幽霊の話をしてると寄ってくる」。
それに近い話かもしれません。では始めます…。

16才の時、いつものように仲間が集まる友人Aの部屋にその日もいた。
夜になり「怖い話でも」ということで、数人でいくつか話をして盛り上がっている中、友人Aが突然こんなことを話し始めた。

「そういえば昨日の夜さあ、自転車に乗った見たこともない男の子とすれ違ったんだけど、ジーッと俺を見てるわけ。こんな時間に一人でいるのもおかしいと思ったんだけど、なんだか目もうつろで少し笑ってたっぽいんだよね。あの子もしかしたら…」

俺はそこで話をさえぎるように、「幽霊かもって?」と笑って言った。
怪談話や肝試しは好きだが、基本的に信じてない俺は笑い飛ばすように続けてこう言った。

「つうかそれが幽霊だったら俺が見てみたいぐらいだよ」

この発言は今でも後悔してる。
その日の夜、あんなことになるなんて思いもしなかったからね…。

そして話も一段落ついたとこでみんな帰ることになった。
0時を過ぎた頃、家が同じ方向の奴とも別れて一人になった時、それは聞こえた。


キーコ……キーコ……


あの古びた自転車特有のこすれる音、ゆっくりゆっくり進んでるようだった。

薄気味悪さは感じたが、すでに家の近くだったこともあり、あまり気にも留めずにそのまま玄関に入った。
シャワーを浴びて1時前には電気を消して眠りに就いたと思う。

そして突然、真っ暗な部屋でパッと目が覚めた。金縛りだ。

動けないだけに恐怖心はあるが、たまになることがあり慣れていたのでいつも通りそのまま寝ようとした。

が、その日は何かが違った。
そう、遠くの方から聞き覚えのある音がするのだ。

キーコ……キーコ……

なぜかすぐに頭に浮かんだ。Aの部屋で聞いた話と、俺が言ったあの言葉が!
一気に恐怖心が増してるのがわかる。頭の中が真っ白とはこのことだ。
どんどん近づいてくる。もう部屋のすぐ外にまで来てる。
俺はその音が部屋に入ってくるのを、ただ待つことしか出来なかった。

そして部屋に入ってくるなり、布団を中心にゆっくりゆっくりと回り始めた。
俺は心の底から「もうやめてくれ、帰ってくれ」と叫んでいたが、もちろん言葉はでない。

数分が経った頃か、急に何かが視界をふさいだ! 男の子だ!
目はうつろで口元だけが笑ってる。
その不自然さだけでも恐ろしいのに、なぜか血だらけのようなのだ。
恐怖のあまり放心状態が続いていると、急に男の子の顔が苦痛にゆがみはじめ、しばらくすると突然顔面が飛び散るように消えた。

後日じいちゃんに話したところ、このような話を聞いた。

だいぶ昔、この辺りに母親と男の子が暮らしていたのだが、母親が目を離した隙に自転車に乗った男の子が道路に出てしまい、トラックに轢かれて即死する事故があったらしい。
そして数年後に母親も行方不明になってしまったらしい。
じいちゃん曰く、男の子は母親を捜してるのだろうとのこと。
俺は事故現場を聞き、そっと花を置き手を合わせた。
その後は何も起きないが、男の子が母親の元に帰れることを切に祈ってる。
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飽きるまで

以前働いていた食品関係の工場の話。
立ち仕事で足と腰が痛いので、仕事がはじまるギリギリまでトイレに籠っていたことがあった。

そこのトイレは更衣室から遠くてあんまり人が来ないところでした。
得に一番奥は、電気はついているのに何だか暗い感じがしたが、一番目立たなそうなので、よくその一番奥に座っていた。

その日もいつものようにトイレに座ってボーッとしていた。
何となく視線を感じて足元を見ると、隣のトイレとの壁の下が数センチあいているところから人の目が見えた。

しかも両目。

地面すれすれのところに顔をどうくっつけても両目見えるわけない。
急いでトイレから出たけれど、隣の個室にも誰もおらず、トイレから誰かが出入りした気配もなかった。

怖くなって、そこの工場に長く勤めているパートさんに聞いてみたら

「あぁ、あのトイレ滅多に使う人がいないのは、そういうのが『出る』からなんだよねぇ…」

と言われた。

「あの目と視線があったんですが、呪いとかそういうのは無いですよね?」
と聞くと、

「そういうのは無いけど、飽きるまで付きまとうらしいから注意してね」

と言われた。

付きまとう…?

その言葉の意味はその日の夜お風呂に入った時にわかった。

髪を洗って顔をあげた瞬間、目の前に「目」があった。

一瞬で消えたけれど、空中に浮かぶ「目」はマジで怖かった…。
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公園の白い男

これは、昨日、本当に起こった出来事です。

夜の7時に、彼女と公園で会う約束をしていました。
最近は日が短く、辺りは真っ暗でした。

彼女と会って軽く雑談をした後、俺の提案で肝試しをする事になりました。
彼女はあまり気が進まないみたいだったですが、公園を一周するだけなので彼女も納得しました。

暗くて、たくさんの木がそびえ立つ一直線の道を二人で歩いてました。
怖いと思いましたが、結構その雰囲気にわくわくもしていました。彼女はびびりまくってましたけど…。

そこで公園を半分以上歩いた時、ふと、30メートルくらい先に薄暗い電灯に照らされた不気味な公衆トイレが見えました。
そのトイレは昼間でも気味悪いと近くで有名です。

そこには、白い服を着た男の人がそのトイレに寄り掛かってました。
一瞬ドキンとしましたが、別に普通の人だろうと思い、足を止めずに進みました。彼女にも「あの人なんか怖いね(笑)」と言ったりしました。

怖がりな彼女は、あの男の人を不安げにじっと見ていました。
そのまま歩きながら彼女は言いました。

「あのね、〇〇くん(俺の名前)」

「何?」

「私、今コンタクトレンズ付けてないの」

「そうなの? それがどうした?」

「でもおかしいの。ちゃんと周りはぼやけてるのに、あの男の人だけは顔まで見えるの。この距離なのに」

「え?」

俺と彼女は思わず立ちどまった。

「おかしいと思わない?」
彼女は恐怖でいっぱいの顔だった。
その男を見ると確かに顔がはっきり見える。
俺も視力はそんなによくないのだが、なぜかあの男だけやけにはっきり見える。
それに気付いた瞬間、何やら恐怖が沸き上がって来た。

「引き返そう」

そういって彼女の腕を引いた。すると後ろからペタペタペタペタ…という音が聞こえた。振り返ると、

「ヒッヒッヒッヒ!!」

とあの男がめちゃくちゃな動きで不気味に笑いながら走って追いかけて来た。
俺と彼女は無我夢中で逃げたが、あの男は速い。
ペタペタという音と男の「ヒッヒッヒッ」という声がだんだん大きくなっていった。
すると出口が見えた。
出口は右側にあり、出口付近に人影が見える。

「助けてくださーい!!!!」

大声を上げ、必死に必死に走った。もうすぐ後ろにあの男はいる。出口まであと少し、男の息が首に当たる。

ついに出口に着いた。

「助けてください!!」
右に曲がった。
そこにいたのは……


「ヒッヒッヒッヒ」
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開けるな!!

あるところにAとBとゆう少年がいた。
AとBはとても仲が良く休みの日はいつも遊んでいた。

ある休みの日BがAの家に遊びに行った。
Aの家はアパートだ。Aの家の玄関がコンコンっと鳴った。

A「お、B来たな!?」
と思い玄関に行き、覗き穴を覗く。
しかし、そこには誰もいない…。

A「あいつふざけてんな~」

と思いBが現れるまで待つ事にした。
すると、Aの家の電話が鳴った。出るとBだった。

A「おめぇふざけんなよ。今玄関開けっから入れよ」とゆうとBが、

B「開けるな!!」
と言った。

Aが「なんで?」と聞くと、Bが

「今お前の家の前に階段を四つんばで上がっていった女がいる!!」
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流れる髪の毛

これは私が小学生だった頃に実際に体験した話。

その年の夏は例年よりとても暑くて、歳の離れた姉・兄の居る私は、姉家族・兄夫婦に、プールに連れて行ってもらった。

姉には、まだ幼い子供(つまり私の姪と甥)が居たから、姉夫婦と兄はその子らに付きっきり。
私は、仲の良かった義姉(兄のお嫁さん)と2人で、流れるプールで遊んでいた。

2人とも、泳ぐのはあまり好きではなかったから、ただ2人で浮き輪につかまって、流れに身を任せながら、お喋りに熱中していた。

ちょうど1周ほどしただろうか。
ただ流れるのにも疲れてきて、立ち止まった時、義姉が急に怪訝な顔をして一点を見つめ始めた。

「ねぇ…あれ、髪の毛かなぁ…??」
義姉が見つめた先には、ゴムでくくられた髪の束が流れていた。しかもよく見ると、半透明な表皮のようなものまで付いている気がする…。

気味が悪くなって、私達はすぐさまプールから上がり、姉夫婦たちのもとへ行った。
2人とも、相当真っ青な顔をしていたらしい。心配した姉たちは、ただちに帰ることにした。

私達は2人とも、絶対そのことを口外に漏らすことはなかった。

それからしばらくして、やっとそのこともうっすらと忘れた頃。
とあるPCサイトで、そのプールに関する事件の記事を見つけた。

『管理者の不注意による事故。市民プール閉鎖』

その記事によると、プール開き前には、必ず循環機械のプロペラや、浄水器の点検が行われる。
そのプールでもいつものように、業者が点検していた。

異常が無いときは点検表にチェックを入れてから帰り、異常があったら管理者にブザーで知らせ、管理者が本社に知らせ、修理に来るということになっていた。

業者は、点検時、何かしら異常を見つけたらしく、ブザーを鳴らすが、誰も来ない。

それもそのはずだった。
ブザー自体が故障していたのだから。

そんなこと知る由もない業者は、誰か本社の者が来るのを待っていたのだろう。
管理者の方はというと、いつまでたっても戻らない業者を不審に思ったが、ブザーが鳴らないのを見ると、異常は無かったのだろうと思い込んだ。

そして…放水してしまった。

業者の体は機械の中で、プロペラに巻き込まれたらしい。発見された時には、殆ど形の分からない肉片だったという。

もちろん、頭も例外ではなかった。
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ボール遊び

湯○曽のキャンプ場でAさんと数人の仲間が焚き火を囲んで、静かな夜をビールなぞ飲みながら楽しんだ。

そのうち夜も遅くなってきたので、そろそろ焚き火を消してお開きにしようということになったのですが、Aさんは小さな焚き火の炎に照らされてうつらうつらするのが心地よく、一人残る事にしました。
まわりを見渡しても小さな女の子が一人ボール遊びをしているだけでとても静かな夜でした。

でも、良く考えるとキャンプ場だとはいえ夜遅く女の子が一人で遊んでいるなんて少し妙な気がして良く見てみると、
暗くて遠いためか、ゆがんだシルエットではありますが、間違い無く5~6歳の女の子がボールを放り投げたり、蹴飛ばしたりして遊んでいます。

Aさんはさほど気にもせず、また目を閉じてうつらうつらしていたそうです。

しばらくして自分の横の草むらがガサッと音を立てました。

すると小さな声で“ボール…”と言う女の子の声が聞こえましたが、Aさんはそのまま目を閉じていました。
すると今度は足音がAさんに近づいてきて“おじちゃん、ボール…”と言っています。

Aさんは「ああ、ボールを取ってくれと言っているのか」と理解しうつむいたままそっと目を開けると焚き火に照らされた女の子の靴が見えて、大きな声で“おじちゃん! ボール!”と声をかけられました。

Aさんはハッとしました。

大きな声をかけられたからではありません。その声がAさんの横の草むら、ボールが落ちたと思われる場所から聞こえてきたのです。

Aさんはハッとして顔を上げると、そこには頭が無く体の形が歪むほどキズだらけの女の子が立っていました。
そうです、女の子が遊んでいたのはボールではなく自分の頭だったのです。
なんでもこのキャンプ場の近くで幼女のバラバラの遺体が見つかったことがあるということで、今でもこの場所には無邪気に自分の頭でボール遊びをする女の子が現れるそうです。


「お じ ち ゃ ん ! ボ ー ル !!」
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赤い服の釣り人

ある時、3人で沢登りに行ったが、15メートルほどの滝が、状態が悪くどうにも直登できなかった。

やむを得ず、滝の左側の斜面を大きく回りこみ、滝の頂上に出ようとした時、先頭を行く友人(A)が突然落下した。
滝つぼには岩が突き出ており、Aはその岩に顔面をぶつけたように見えた。

苦労してよじ登った斜面を別の友人Bとふたりで転がるように駆け下りたが、その時、俺の耳に甲高い笑い声が響いた。

そして眼前に哄笑する男性の顔。
その顔に構わず突っ込んだ刹那、足がもつれて俺は転んでしまった。

とにかく、そんな事は気にせず起き上がり、下まで降りると、先に下りたBがAを滝つぼから引き摺り揚げている所だった。

Aの顔は腫れ、膨れ、鼻と目から出血していた。

鼻といっても完全に潰れて顔の中に埋まっている。のっぺらぼうというのは、あのような顔の事を言うのかもしれん。

麓のキャンプ場で救急車を呼び、救急隊員が滝に到着し、Aを担架に固定した。
滝までは獣道があるだけなので、救急隊員と俺とBの4人が交替で担架を持ったが、顔面からの出血がひどく、その血が流れてくるので、担架を持つ手が何度も滑り、その都度担架は大きく揺れ、Aは痛みを訴え続けた。

ようやく救急車にAを乗せ、Bは病院まで同行する事になった。
俺はもう一度滝まで引き返し、散乱している荷物を回収し、麓まで戻った。

Aの車で出かけた為、仕方なくヒッチハイクしたが、あちこちに血をつけた俺を良く乗せてくれたもんだと妙な感心をしている。

退院後、Aは落ちる直前に滝の上に赤い服を着た釣り人の姿を見たと言い、それから後の事は良く覚えていないらしかった。
病院に担ぎ込まれた直後、赤い服を着た人が居るとか、その人を滝で見たとか、大騒ぎしたらしいが、それも本人にすればうわごとで、一切覚えていないとの事。

Aはかなりの手術の末に一命を取り止め、結婚し子供にも恵まれた。
そして2年ほど前、仕事中の事故で高所から落下し、死亡した。

<追記>

見えたのはほとんど肩から上だけで、服装までは良く覚えてないんだが、Aが赤い服の釣り人…と言い出した時、同じだ、とぎょっとした事は覚えている。
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パチンコ屋

俺が3年程前まで働いていたパチンコ屋の話。
場所は神奈川県某所、国道沿いに立つボッタ店。

客からチョコチョコ噂は聞いていた。
便所が勝手に流れたとか夜中にパチンコ台が動き出したとか。
まぁパチンコ屋に付きものの他愛もない話。

特に気にしていた訳でも無かった。あの日までは。



その日は新台入れ替えでスタッフ全員が遅くまで仕事をしていた。
ようやく入れ替え作業が終わり、1階の休憩所(二階建てで一階が休憩所と社員の寮になっている)でスタッフ達と談笑していた時の事だ。

休憩所の店長室からの直通電話が鳴った。

当時リーダーと言う立場の俺が電話を取ると、店長が不思議そうにこう言った。

「駐車場の鍵しめたよね?」

駐車場の鍵は出入り口と共に閉店時に閉めるので、開いている訳は無い。俺自身確認もしていた。

「はぁ。確認しましたが」 そう答えると店長はますます不思議そうな声になった。

「なんか軽自動車が走り回ってるんだよ…」

有り得ない事だった。

と言うのも防犯カメラで見える駐車場は休憩所からも見える位置にある。俺はイタズラかと思い、

「あぁ多分、マリオカートの練習してるんすよ」とくだらない返答。
直後、店長がウワッと驚きの声をあげた。

「人…乗ってない」

しつこいなと思いながらも店長なので合わせてあげる事にした。
「○○ちゃん(バイトの女の子)ちょっと駐車場の幽霊を退治してきて」

「ヤダー」

「くだらねー」

なんて笑ってると店長がポツリと、
「マジで鍵確認してきて…」

それだけ言うと電話を切ってしまった。何だかその言葉が余りにも冗談ぽく無かったので、見に行こうと思い上着を着ていると、突然さっきまで笑っていたバイトの女の子が悲鳴をあげた。

「キャー!!」

何事かと思い女の子に近づき体を支えると、女の子は窓の外を指差して震えている。

軽自動車だ。

窓の外、さっきまで無かったはずの軽自動車が音もなくそこにある。
窓の外にピッタリとくっつけて無人の軽自動車が止まっているのだ。

一同パニック状態。
休憩所から逃げ出そうとする奴を止めて、俺は「とりあえず固まろう」なんて意味不明な発言をしている。

軽自動車から目を離せずにどれくらい時間がたったか。とても長く感じた。
実際の時間は分からないが体感的に1時間もたった頃、無人のはずだった軽自動車の助手席ドアがゆっくり開いたのだ。

車は何者かが乗り降りしてるように僅かに揺れ、バタンと閉まる。
一同はますますパニック。悲鳴を上げて泣いている女の子が数人。

すると突然休憩所のドアが開いた。流石に俺もこれにはビビり声を上げてしまう。

するとそこに眠そうに立っていたのはその日非番の古参社員。どうやら、女の子の悲鳴に起こされたらしく様子を見に来たらしい。

とりあえずしどろもどろに状況を説明。
すると彼は少し頷いて「大丈夫」と一言。
彼に促されて後ろを振り向くと軽自動車は消えていた。彼は少し笑って、

「昔は良くあったんだよ。最近は見なくなったけどね」と平然として言う。

「害は無いから」

そう言うと自分の部屋に帰ってしまった。

一同が呆然としていると直通電話が再び鳴った。店長だ。

「今日は帰った方が良いよ」

説明する間も無く切られてしまった。
長居もしたく無かったのでそそくさと荷物をまとめその日は帰る事に。
後日、メンバーは続々と辞める事になるのは言うまでも無い。

後日談だが、店の駐車場でガス自殺をした夫婦が居たとか。この話が本当かどうかは確かめられなかった。
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影が影を呼ぶ

嫁のちょっと不思議な能力について。

嫁は幽霊は見えないんだが、時々『影』が見えるらしい。
人の後ろにぺったりくっついているものや、電柱の影でひたすら人を見ているもの、また、溝のなかからじーっと何かを見ているものもあるとか。

ある日、嫁と散歩中、Aさん家の前で、嫁が「あの家の玄関先に影がいる」と言いだした。

「誰か待ってるのかな。なんかわかんないけど、中に入りたそう」だそうな。

気になるので翌日も見にいったら「影が増えてる」らしい。

「二つ影があるの?」

「そうじゃなくて、影の大きさが増えてる。んで濃くなってる」と。

しばらくAさん家の前を通って散歩にいくようにしたが、毎日のように増えていき、やがて、玄関が見えなくなるくらい黒い影が増えていった。
そしてその影は少しずつ少しずつ玄関のほうに近づいていった。

嫁が「気持ち悪い。もう見たくない」と言いだしたので見に行くのを止めた二日後、Aさんが焼身自殺し、その家と隣の家が延焼した。

「影って死神なの?」
と聞くと、

「違うと思う。そういうんじゃなく、なんか悪い『モノ』なんだよ。で、多分Aさんが自殺を考えたから寄ってきてどんどん寄って来たんじゃないかな…」だそうな。

しばらくして嫁とAさん家の近くを歩いてみたら、焼け跡に最初の頃見たまだ小さい影が残っていて、じーっと空を見上げていたそうだ。
数日したらそれも消えてしまったが、なんだかとても寂しそうだった…と。
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復讐して

数年前まで名古屋に住んでいたのですが、名古屋の歌舞伎町と呼ばれる歓楽街があります。
昼間と夜では全く違う顔を持つそこですが、その丁度中間時、夕方に友人と歩いていた時のこと(買い物かなんかしててたまたまその辺を歩いていた)。

正面から来るカップルが異様にベッタリくっついて歩いていたのでかなり目をひき、ジロジロと見てしまいました。
男の方はスーツを着た一見普通な感じ、女の人の方も、多少若作りな印象ですが最近のオネエ系みたいな格好で、その男に、女が横から首に手を回してがっしり抱きついて歩いていたのです。

「うわあ、あんなにくっついてたら歩きづらいだろうに」

と思い隣にいる友人に報告しようと思ったら、その女と目が合いました。

あまりにジロジロ見てた為に不機嫌な感じで、キッと睨まれました。

気まずくなって私は、それ以上見ることも友人に話すこともやめました。

その日の夜、夢にその女が現れたのです。
私の部屋のテーブルを挟んで私と女は向かい合って座っており、女は私に、抱きついていた男の怨み辛みをグダグダと訴えてきます。
その男の為に体を売ったりしてまでお金を作ったのに裏切られたとか、子供を何人も堕ろしたとか云々。

嫌ーな夢を見たなあと思って目覚めたのですが、それから毎晩夢に出てくるようになりました。
私の代わりにあの男に復讐して欲しいとかなんとか。

その夢を見た時は、女はもうこの世にいないだろうと思ったのですが、直感的に生霊ではないかと思いました。
そしてそれは何度目かに夢に女が現れた時に確信になりました。
復讐なら自分でやれと言うと、自分は施設に入院していて出られないとかなんとか言うのです。
もう、面倒くさいやら迷惑やら気持ち悪いやらでうんざりしてしまいました。
しかも、起きた時やたらと頭が痛いのです。

そんな折、いつもの様に一人で買い物に出かけると、道に迷ってしまいました。
私はもともと方向音痴で、しかも田舎者なので名古屋の街中にはよく迷うのでそこまで慌てずに、コンビニで道を聞いたりしながら軌道修正に取り掛かりました。

すると、あの男に出会ってしまったのです。
その男は、開店準備をしているクラブ(キャバクラ?)のお店の業者さんと色々打ち合わせをしている感じで忙しく店から出入りしていました。そういう店の経営者の様です。

驚いたというか、それまでの経緯もあって立ち止まって見入ってしまいました。
その時、その店の隣にある店との間に乱雑に積まれたゴミの中に、例の女がいることに気づき、慌てて来た道を戻りました。
あの男の所へ誘導されてしまったのだろうか、知らない間にあの女に体を乗っ取られてしまうのではないだろうかと物凄い恐怖に襲われました。

その日も女は夢に出てきました。

何故ようやくアイツに出会えたのに、とか色々言ってくるので、

「うるさいなあ! 他を当たってくれる! 迷惑!」
とか言って女を張り倒しました。

それが効いたのでしょうか? それ以来女が夢に現れることはなくなりました。

しかしそれにしてもあの女は何故私なんかのとこにきたのでしょう?
そして今もあの男にくっついて移動してるんでしょうか?
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彼女の復讐

友人Aの彼女が殺された。
報道こそされなかったものの、かなり無惨な殺され方だった(Aが直接私だけに教えてくれた)。

数ヶ月が経ったある日、気晴らしにと、Aと別の友人Bと三人で食事する機会があった。
その帰り道、三人で人通り少ない道を歩いていた時に、前方から女の歩いて来るのが見えた。

その時突然Aが「ぁあああ…」と、頓狂な声を発して震えだした。
その女は殺されたAの彼女だった。

恐怖で固まる私達三人を無言で見つめる彼女。
何を訴えたいのだろうと私が考えているとBが震えながら小さい声で言った。

「舌だ、舌が無いからしゃべれないんだ!」

そうだ、と私は思った。
無惨にも彼女は舌を切り取られて殺されたのだった。だから喋れないのだと気づいた。

その瞬間、凄まじい形相になった彼女が、何かを訴えるかのように激しく口を動かし始めた。

…確かにその彼女には舌がなかった…!

何も無い空洞のような口からニチャニチャという血糊の音が聞こえた。

私は気を失った。

十数分後、野次馬の人だかりの中で気がついた私は凄まじい惨状を目撃した。

Bは包丁で自分の舌を切り取って絶命していた。
目撃者の話によると、発狂したように自分の口に包丁を突き刺していたらしい。
Aは恐怖のためか、急に車道に飛び出して車に引かれたという。
幸い、Aは骨折程度ですんだ。
しかし事故を起こした車の運転手の話によると、車道に飛び出すAの後ろにシャツを引っ張っている女の姿を見かけたが、いつの間にかその女は消えてしまったということだ…。
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鼻歌

現在も住んでいる自宅での話。

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので、この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。

ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。

「ん~…ん~ん~…」

最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、放っておくとどんどん近づいてきます。

「ん~…ん~ん~…」

それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます。

「ん~…ん~ん~…」

なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を繰り返し唱えるようにしています(これしか知らないもので……)。
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、声はだんだん遠ざかっていきます。

このリビングではテレビにも集中できません。
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。

「ん~…ん~ん~…」

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑

さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で

「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
read more "鼻歌"

お前も…

これは私の友達が体験した本当の話です。
最初この話を投稿するか大変迷ったのですが…話したいと思います。

私の友達(仮にAとする)が友達三人と体育館で遊んでいました。
暫く遊んでいると、Aがおびえるように「おい…あれみろよ…」とあるところを指差していました。

そこは、ステージの横にある小さな窓でした。
Aが言うにはそこに、凄い形相でこっちを見ている血だらけ女がいたと、言うのです。

「気のせいだろ」

と他の三人は言うのですが、やっぱりAは気になるというので、四人で見に行ったそうです。

ステージにいくための階段を上り、問題の窓を見てみたのですが、女らしき人は見つかりませんでした。

「やっぱり気のせいだったろ! そんな深く考えんなよ!」
と少し馬鹿にしたように三人は去っていきました。

Aも、あれは気のせいだったんだ、とステージを降りようとしました。

その時、後ろに気配を感じたことにドキッとしたAが恐る恐る後ろを振り向くと、生首を持った血だらけの女が立っていて一言。



「お前も死ぬか?」
read more "お前も…"

母親の舌打ち

自分は以前広島に住んでいたのですが、そこに住んでいたときだけ、いろいろな怖い体験をしてきました。その中でも一番怖かった話です。

確かその日は、小学校の運動会でした。
父と母は運動会を見に来てくれましたが、お昼を食べた後にすぐに帰ってしまいました。
運動会が終わったのは5時位で、疲れていたのですぐに家に帰りました。

自分の住んでいるマンションに帰ると、家の中には誰もおらず、自分はすぐに部屋で寝てしまいました。
その後、洗面所のドライヤーをかける音で目を覚ました僕は、母親がいる洗面所にいき、「きょうは疲れたなー」などと話をしていました。

すると父親がリビングのほうから、「今日は外で食べに行こうか」と言っていたので、僕は「お腹はすいてないから寝るよ」と言って部屋で寝てしまいました。
そのとき、母親が小さく舌打ちしたのを覚えてます。

その後、起きたのは12時位でした。
さすがにお腹がすいてしまった僕は、リビングに向かいました。

すると、洗面所から(ジャージャー)とドライヤーの音がしたので、見てみると母親がドライヤーをかけていました。3,4時間前と同じ光景でした。

僕は母親に「お母さんいつまでやってるの?」と聞くと、

「別にいつでもいいだろ、殺してやろうか」

他にも何か言っていた気がしますが、目は充血していて真っ赤で、あまりにも怖かったので無我夢中で家族の話し声がするリビングへ走りました。

すると、リビングは真っ暗でテーブルに置いてある一枚の手紙に目が留まりました。
内容は半分くらいしか覚えてないのですが、こうでした。

「お帰りなさい。午前中しか居れなくてごめんね。今日はあなたが帰って来る前に出かけちゃうから。おやつと晩御飯はキッチンに置いとくね。お腹がすいたら食べてね」

…その手紙を暗いリビングで読んだときは死ぬほど怖かったです。

そのすぐ後に家族は帰ってきたのですが、母親に泣きながら飛びついたのは言うまでもありません。
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後部座席

これは、俺の友達が経験した実話。
そいつのことを仮にSとするけど、Sは肝試しとか好きで、よく地元のツレとかと一緒に心霊スポットに行ってたらしい。

ある秋の夜、いつものノリでツレ二人と、R寺というスポットにSの車で赴いたんだ。

R寺は県内でもそこそこ有名な場所で、特にその寺に続く下り坂がヤバいらしいんだが、S達がその坂にさしかかって車を停めたんだが、何ともない。
雰囲気も普通で、全開にした窓から秋の涼しい風が吹き込んできて心地いいくらい。

あまりにも期待外れだったので、Sは車のエンジンを切り、ライトも消してツレと談笑しはじめた。

数分後、後部座席に座っていたやつが、急に寒くなったと言い出した。
まぁ、秋も深まる季節だし不自然ではなかったし、Sは大して不審には思わずに「脅かすなら上手くやれよw」とか言っていた。
だが、後部座席のやつが寒い寒いとあまりに言うものだから、切り上げて帰るかということになった。

そして、車を発車しようとキーを回す。
が、セルが回る音がするだけでエンジンがかからない!

何度も何度も試すがかからない。
さすがに肝を冷やしたが、Sは冷静に考えてバッテリーがあがってるか確認しようとドアレバーを引く。

しかし、ロックは解除されているにも関わらずドアが開かない。
慌ててガチャガチャやっている間に車内の体感温度がどんどん下がってくる。
もう車内はパニック状態で、後部座席のやつなんかは失神しそうな勢いだった。

そして、Sがヤバい!! と思った瞬間、後ろから強烈な光に照らされた。

次の瞬間、エンジンがかかったんだが、後ろから照らしてきたタクシーの運転手が降りて、慌てて駆け寄ってくる。
そして運転手はしきりに「大丈夫か? なんともないか?」と聞いてきた。

タクシーの運転手の慌て様があまりにもすごかったので、Sは「な、何が大丈夫なんですか?」とか聞いちゃったらしい。

すると運転手が神妙な顔でこう言った。

「今、あんたらの車の後部座席の窓から、車内に入ろうとしてる女がいた…」と…。

もう一目散に逃げ帰って、心霊スポット探索は自重したそうな。
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鬼ごっこ

当時中3だった私。師匠ってゆうあだ名の女の子と仲が良くてよく騒いでた。
確か冬の雨の日。その日あたしたちはノリで鬼ごっこをはじめた。

初めの内に校舎の説明しとくと、四角い建物の真ん中が四角く空洞になってて…上から見ると『回』←こんな感じ。
で、各階に東階段と西階段があって。
まぁ鬼ごっこを始めたわけだ。始めの鬼は師匠。

「いい? 追っ掛けるよ!」

そう言って師匠が追い掛けて来たとき、かなりの距離が空いてたんだ。
で、ほぼその距離のまま2階を何回もぐるぐる。

さすがに疲れてきた私は、一気に階段を登って4階の自分たちのクラスにかけこんでしまおうと考えた。

急に曲がって階段をかけ登り始める私。

ここからがおかしいんだけど…。

3階に差し掛かるころでふと振り向くと、師匠が急に私のすぐ後ろに迫ってるの。
しかも、なんか下むいて頭から突っ込んでくるような走り方。
顔がよく見えなくて、今まではギャーギャー叫びながら走ってたのになんもしゃべらないし。

あたしはなんか恐くなってそのまま4階にかけ登って、師匠が真後ろに付いてきてるのを確認してから廊下を曲がって教室にかけこんだ。

教室に駆け込んだあたしの目に入ってきたのは…一番前の席に座ってる師匠。

「は!?」

後ろを振り向くと、今まで追い掛けてきてたはずの師匠がいない。

「ちょっと師匠どうやったの!? すぐそこまで追い掛けて来てたじゃん!」

あたしはパニクって問い詰めた。
するとポカンとした師匠は信じられない話をし始めた…。
師匠の説明によると、彼女はあたしが階段を登り始めた時点で追い掛けるのをあきらめて、反対側の階段から教室に戻ってたんだってさ。

…あたしは一体誰に追い掛けられてたんだろう。
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