霊とかの類ではないのですが、友達から聞いた怖かった体験談です。
友人Aは大学生なのですが、去年の夏の終わりにみんなで肝試しをしようと奥多摩の方まで彼を含め5人で行ったそうです。5人は次の通りです。
友人A 大学生(法学部)、B 大学生(農学部)、C 社会人、女子D 大学生、女子E 大学生。
詳しい場所は聞いてないのですが、奥多摩の山の雑木林の中に古い墓があるそうなのですが、地元では『出る』ことで有名だそうで。
まあ実際に行ってみると中々の雰囲気で今にも出そうな感じで、そこには草むらと苔で鬱蒼とした中に墓が2つ3つ点在していたそうです。
女の子2人は遠くの方で怖がっていて、それをCが介抱していたそうです。
で、AとBが詳しく探索していたそうです。
しかし墓石付近を見た瞬間Bは何かに気付いたらしく、青ざめた表情で、この場から早く帰ろうと訴えました。
結局幽霊は出なかったのですが、Bは押し黙ったまま何も話しません。
まあ夜も遅いし、とりあえず女の子は帰そうってなって、それぞれ家まで送り届けたそうです。
その後、3人はファミレスへ行き、Bにいろいろと理由を聞き始めました。
Bは農学部で植物には詳しく、あの墓の所であるキノコを発見したのが理由で恐ろしくなったそうです。
そのキノコは致死量7グラム以下という猛毒キノコらしく、とても生えるのが珍しいキノコだそうです。
しかも有機体にしか生えない、つまり動物の死骸などに生えやすく、土などには自生しにくいキノコだそうで。
あのキノコは土に自生していたというより、土の中の有機体から生えていた可能性が高い。
つまりあの墓は土葬である可能性がきわめて高いということです。
さらに、土中の死体から生えたということは土中の人間が生前食べて、死んだ後にそのキノコが…。
しかし野生のキノコを食べる人が自分が食べるキノコを毒かどうか分からず食べる訳がありません。 つまり毒殺なのではないか…。
だからこそ、この場所には『出る』と噂されるようになったのではないか。
例えそのキノコが土中の死体から生えたのではないにしても、その場所には動物の死体か、あるいは人間の死体があった可能性も大いに有り得る。
これがBが怖くなった真相だったそうです。
幽霊とかの類ではないですが、噂や言い伝えが存在するところには、やはりそれなりの理由があるんだということを、改めて知らしめられました。
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