自分がガキの頃あった不思議な話。
俺の昔の家は母親、父親の部屋があり、その横の部屋はタンスやら鏡やらあって、よく風呂上がりに着替えたりする場所として使ってた。
もちろんガキの頃だからその部屋は広く感じたわけで、よく近所の友達と暴れたりしてた。
その部屋で遊ぶのが好きだった。
しかし、ある1日をきっかけに俺はその部屋が怖くなった。
普段通り、夕方に友達が帰り、その部屋でゴロゴロしてた。
母親は飯作りに行ってたし、父親はもちろん夜まで仕事。
余談だが、俺はよくその部屋のタンスの開けっぱなしで怒られてた。
いつもみたく、タンスを開けては閉めての繰り返しをやって、ガキながらイタズラ心で遊んでた。
すると、もの凄いスピードで手を掴まれた。
中には人形劇に使う、手にはめて劇をするヤツみたいなのがタンスの中から顔を覗かせ、俺の手を引っ張った。
言っておくが、冗談でもなんでもなく鮮明に覚えてる記憶の一つだ。
その恐怖で、母親を泣きながら呼んだことも覚えている。
その後、焦った母親が来て手を離されたのも覚えてる。
それから3年後、ふと兄貴と一緒に教育テレビの某アニメを見ていた。
すると名前は出せないが、人形劇が始まった。
正直なところ、タイトルを言ってしまうと誰でもわかる。
まぁそれはさて置いて、俺はテレビを見て泣いた記憶がある。
もちろん恐怖で。
だって、手を引っ張ったヤツが映っている。
俺はその人形の髪型、鼻の色、目付きなども完璧に見たことがあった。
いや、その人形劇の第一話がある前から知っていた。
だから、ガキながら『俺はこいつと会ったんだよ』などとくだらないことを言っていたらしいが、俺は今でも覚えている。
その人形劇はアメリカの番組であり、日本人が吹き替えなどをしていることになる。
確かに今ではデジャヴなんじゃないか、などと疑われ笑われたりもするが、逆に考えてほしい。
祖母がこの前発した。
『人形は何処だ』
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