れはあたしが小学2年生の頃の話です。
通っていた学校のすぐ隣には、お寺とお墓が立っています。 校舎から3メートル程度かと思います。
掃除時間のときの事です。
私たちの班は男子2人、女子3人それぞれがトイレに分かれます。
掃除時間は約15分、トイレのドアを閉めると開始です。
初めは雑談をしながら楽しく掃除をしていたんですが、トイレの窓の外から
チーン…チーン…
と、墓参りのときに叩く鐘の音がしてきました。
私だけかと思い、気にも止めず掃除をしていたら、あとの2人にも聞こえていたらしく
「ねえ、さっきから鐘の音しない?」 と聞いてきました。
「うん、聞こえてた。なんなんだろうね?」
「…音、大きくなってきてない?」
私たちは怖くなり窓を閉めました。
ですが、音は止みません。 それどころか大きくなるばかり。
トイレから出ようとドアに手をかけましたが、開きません。
そのときです。
閉めたはずの窓が、ゆっくり開きました。
私たちは声も出ません。
怖くて体を寄せ立っているのが精一杯でした。
すると、窓から手が見えました。
しかし見える筈がないのです。
私たちは3階にいるんですから…。
手が中に入ってきました。
髪が長い女の人でしょうか? 頭も見えます。
トイレに入ってきてるんです。
私たちの元へきているのです。
私はここで気を失ってしまいました。
友達も同様、気を失いました。
気づいたときは保健室にいました。
私たち3人、掃除からなかなか帰ってこないのを心配し、先生が見に来たそうです。
ドアを開けると個別に一人ずつ入っており、壁に寄りかかっていたそうです。
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