これは実際に私が体験した事です。
私は高校時代に寮生活をしていました。
最初の一年は五人部屋、二年の時は二人部屋、三年の時は一人部屋です。
これは一年の時に体験したことです。
霊感があると母から言われて、初めて霊を見たのは小2の時でした。
それからというもの、たまに夜になれば部屋の外になぜか人の姿が見え、怯えていたのを覚えています。
ですがまだその頃は、はっきりとした姿を見ていません。
寮に入って三か月過ぎた頃。
隣りのAさんと夜遅くまで話していて、ふと廊下の窓を見ると女性がたっていました。
私はAさんを怖がらせないように話を終わらして、寝るように言いました。
その時はまだなにもなく、安心していましたが。
夏休み過ぎて部屋替えがあり、階が違う部屋に移りました。
そのときはもう前の事は忘れていて、なにも気にしていませんでしたが。
部屋替えをして、一か月。
なにもない夜でグッスリ寝ていましたが、急に息苦しくなり目が覚めました。
辺りは真っ暗で、体を起こし辺りを見ましたがなにもなく、みんなも寝ていたので、また横になって目をつぶろうとすると、全身が麻痺して体が動かなくなりました。
金縛り? と疑問に思っていると、横から急に
「大丈夫?」
と知らない声が聞こえてきました。
怖いと思いましたが、なぜかその声に安心を覚えました。
じっとしていると、手を握られ寝ているベットから降ろされました。
落ちて背中が痛かったですが、声も出ずにただ天井を見るしかなく、また「大丈夫?」と声がして顔が出てきました。
その人は楽しそうに私を見ていて、たまにさわってきたりしていました。
急に安心していたのが怖くなり、出ないと分かっていても声をあげました。
すると、女の人は首をしめてきて笑って
「大 丈 夫 だ か ら 。 気 に し な い で」
と手に力をこめました。
苦しくなり、私は気絶しました。
翌朝、起床の放送がなり目を覚ますと、首にしめられた感覚が残っていて、鏡を見るとうっすら後が残っていました。
それ以来なにもなかったですが、あの時だれも起きなくてよかったと思っています。
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