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黒い天井

私の友達の話です。あれは中学3年生の修学旅行の時の話です。
私達は仲のよい6人組で部屋にいました。

消灯時間が過ぎ、最初は他愛もない会話を楽しんでいました。
すると、そのうちの一人(Aと書きますね)のAが、『そういえばこの前金縛りにあってさあ?…』と、
自分の体験談を話し始めました。

Aは霊感が少しあるらしく、小さい頃は本当にやばかったらしいです。
Aが話をしているうちに、私の隣にいたRがぶるぶると震え始めました。
普段のRからは想像も出来ないくらい脅え始めたんで、私は驚いて『大丈夫? どうしたの?』と聞きました。

するとRはいきなり 『嫌…嫌だこの部屋無理…無理…』と言いました。
周りの子達も脅え始め、仕方ないので歌を歌いながら寝ようとしましたが、Rは脅える一方でした。
そしたらAがいきなり 『ここ…はじっこの天井だけやけに黒くない?』と言いました。
私は目が暗いのに慣れてきてた上、比較的目がよかったのではっきり見えました。
やけにはじが黒い…。

いや、黒すぎる。 みんなに説明して、あの異常なまでの黒さは何故かと悩んでいたら、
Rがいきなりその天井を指にさし、 『あ…あ…あーーーー!!』 と叫び、ばたんと死んだかのように寝始めました。
本人は覚えていなくて、次の日の天井は全然黒くなく、染み1つもありませんでした。

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